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全ての若手美容師へ(長文)
MaisonHairurawa
2017.11.18
僕は今34歳で美容師を14年目になります
20歳からなんとなく独立する!と思っていましたので、何のためらいもなく今日まできました
東京の第一線で修行をしてきましたが、時代の流れや地方の活性化や利便性が良くなってきていて東京だけではなく都内だと二子玉川、武蔵小杉など。
どの地方でも栄えてきた場所も沢山あると思います。
昔は東京で腕を磨くぞ!!という雰囲気がありました。
上の先輩方は東京に独立、出店する方が多かったですが、第二都市に目をつけた僕は浦和に目をつけて出店する事に
第二都市に目をつけた理由
1、美容師の新しい働き方を作りたい
2.東京での培ったキャリアを地元で経験してもらいたい、地域の活性化
1は美容師目線にはなりますが、東京で働いて思った事
僕が東京で働いてて気になっているところとしては
労働時間、拘束時間
低所得
離職率
低価格サロンの増加(悪いっていう意味ではなく)
家賃(東京は家賃高い)
SNSの進化や浸透(場所問わず発信できる時代になった)
手荒れや体調不良
40代の美容師をほとんど見かけない件
高齢化社会
などが気になる点
それでも厳しい競争の中で日本の美容業界のレベルが上がってきた事は間違いなくて
東京の原宿、青山、表参道などは美容の聖地というイメージがあります。
僕ら位の世代は雑誌や美容専門誌などを通して憧れや、新たな技術などの情報を期待や将来の夢を抱いてきたと思う
みんながどうかは分からないけど、自己責任の自覚は凄くあった
理由は?
めっちゃ反対されたから
親もそうだし、友達も、美容師をしてる人も軽い気持ちではやめとけと口酸っぱく言われたから
僕はこの美容師という道を選んだ以上、自己責任だと理解した
特に自分の父は公務員だったし
警察官だった父と看護師だった母は美容師はとてもリスキーに見えるのは今ならよく分かる
幼少期を振り返ると僕は本当になんの不自由なく育ててもらった
今でこそ、公務員的な働き方=安定
という考えが若い人の中でもあると思うけど、とんでもない
僕は僕なりに親父の大変さは理解しているつもり
3人兄弟の父と母の5人家族を親父は何の文句も言わず、ここまで育ててくれた
僕はあんまり親の言う事を聞かなかったので、両親は諦めていたけど美容師になる!と進路を選んだ時は両親は珍しく反対しました
大きく反対されたのは剣道を辞めて野球をしたいと言った中二の時と美容学校に行った時。
反対する親には
自分の未来に親に選ぶ権利はない!
と偉そうに吠えたのをよく覚えていて、
言った手前絶対やり切ってやる!と誓った記憶がある
けど学校のお金とかは親が払ってくれる訳で恥ずかしい話しです
楽して働ける
なんて思った事はないし、先輩達をみてお客様1人1人を獲得する大変さを感じた
今では悪とされていますがチラシ配りなどでお店をアピールしたり、先輩の名刺を配ったりなどは当たり前
お客様になってもらう為に営業後にクラブに行ったり、ライブハウスに行ったり知り合いを増やす為に色んな頑張ってきた
若いうちは営業が終わって練習して、1日も早くスタイリストになる為に寝ないで練習をしてきたし、休日返上で練習練習の日々だった
眠気が限界で気付いたらサロンの床で寝転がって先輩に起こされて朝を迎えた事だって当たり前
自分の為だし、自分で選んだ道だから
そんな理由だけで必死にやってきた
必死だったけど、周りも見えてなかったけど、充実していた
僕には夢があったから
絶対独立する
それだけだった
激戦区で勝ち抜く為には必死に泥臭くても生き残る為にはなんでも経験になる事はやる
それが将来の自分に役立つ事だと信じて、、
給料が安かろうが、睡眠時間が少なかろうが、自由な時間がなかろうが、全部自分の為になるはず…と
20歳から自分の技術や考え方が独立した時に自分のスタッフに教えるんだと思ってマニュアルとか作ってた
今の時代と逆行した考えですね
たった10年で時代は大きく変わったのかなと思うけど、第一線で活躍している方はそんな時代を越えてきた方だと思う
命をかけてやる覚悟があるか?
って言ったらコラコラと言われそうだけど、僕のベースにはそんな気持ちがある
けど今の時代にはそんな気持ちは求めない
けどそんな甘くないよ
とは思う
僕の好きな高田純次さんの言葉に、こんな言葉があります
「年取ってやっちゃいけない話は、
説教と昔話と自慢話。
だから俺はエロ話しかできないんだよ」
と
「最近の若い者は……」とか、
「自分が若い頃は……」とか、
若いうちは聞きたくない言葉。
若い時は、そうした年配の人の話が、
たまらなくイヤだった。
だから僕は後輩と話す時は本当にそう思う。
けど若い美容師さんには分かって欲しい
自慢話をしたい訳でもないし、昔話をしたい訳でもないし、自慢話をしたい訳でもない
皆さんの経営されてるオーナーさん達の多くはそんな時代を経て今日まできている事
そしてオーナー達は美容業界を変えよういう人が沢山いるという事
厳しかったり怖い事があると辞めてしまう‥
給料が安いから
自由な時間が欲しいから
将来が不安だから
そんなはずじゃなかった
そんな声は良く聞く
俺たちもそうだったから今の人たちも受け入れて下さい。なんていうのは無理だよね
だったらなりたい自分になろうよ
なりたい自分がないのなら
作ろう
変わろう
これだけ安定志向な世の中で厳しい厳しいと分かってきて選んできてくれた美容学生たちは僕は本当に偉いと思う
だったらキラキラした思い描いた美容師になろうよ
実際には厳しい事は沢山待ってるし、自分の考え方や、行動は壊されまくる事が多々ある
それだけ世の中が厳しいって事
注意してくれる人が有難いって事
その時は分かんないはず
僕も思い返したら後から気付いた事ばっかりですもん
誰だって注意されたりしたらショックです
けど分かって入ってきたはず
10年前から今だって少なからず
美容師は厳しい
って
だけど昔と同じ様にしようとは思わない
お互いに変わっていかないといけないはず
頑張った分、お客様に喜んで頂いて人に必要とされるやり甲斐や技術やおもてなしのスキルが上がる度に自分の成長を感じれる事じゃないかな
ぶっちゃけ
楽したい、なんとなく、オシャレそうだから、人と違う事をしたかったから、
そんな理由だけだとキツイかも
そんな理由でもイケるかも
と両方思う
理由は?
僕もなりたかった理由はなんとなくだから
必死だったけど、頑張ってきたけど、なったほんとの理由は
なんとなく
僕の知り合いはけっこうなんとなく美容師が多い(けっこう独立してる奴多い→辞めた奴も多いけど)
だから動機が不純でも問題無し
むしろ美容師に憧れて、、
そんな方は
みんなが憧れた美容師さんは1人1人違う努力をしてここまできているって事を分かって欲しい
多分だけど、、
あんまり練習しないで
自分の時間も大切にして
睡眠時間もたっぷり取って
身体になんの異変もなくて(手荒れや腰痛など)
休みの日は休みきって
こんな感じで活躍してる美容師さんは僕は知らない
なんとなく働いた先に生き残れる未来は無いと思う
けど今の若い人達が求めている事は人として、会社として当たり前の事だと思う
だから僕たちオーナーは変わらないといけない
努力しないといけない
最後に
美容師はどうなっていくのか?という点
若い美容師さんもベテランの美容師さんもお互いに作っていかないといけない事だと思う
なんとなくなった美容師さんも、なんとなく経営してる美容師さんはいないという事
なんとなくな環境、先輩、オーナー、なんとなくな自分だったら辞めて良し
入社した会社に全てを委ねるのではなくて、若い美容師さんも一緒に頑張って理想の環境を作りたいと思う
まだまだ僕から言える事は少ないけど、みんなが憧れて安心して働ける環境を作りたいと思う
そんなお話しです
長い長文最後まで読んでくれてありがとうございます。
高雄
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